「with Elizabeth(エリザベスとともに)」はエリザベスさんにビザ(在留特別許可)を請願するための署名活動をスタート

Q&A

Q. 在留特別許可ってなんですか?

A. 在留資格が得られず、「非正規滞在」となった外国人に対して、出入国在留管理庁(入管)が入管施設の外での生活を認める制度です。

Q. FGMってなんですか?

A. FGM(Female Genital Mutilation;女性性器切除)とは、女性外性器の一部あるいは全部を切除し、時には切除してから外性器を縫合する慣習のこと。2千年以上続いているといわれ、国連機関の発表によれば2023年現在、2億人以上の女児・女性がFGMを受けている。アフリカでは少なくとも29か国、中東、アジア、南米の数か国、さらにはヨーロッパ、北米、オーストラリア、ニュージーランドなどのアフリカ系移民社会の一部で行われている。FGMの対象になるのは、主に乳児から初潮前の少女だが、時には結婚直前や分娩直後の女性も含まれる。

 FGMの施術は、一般的に剃刀や鋭い石などを使い、麻酔も薬も用いず行われる。そのため、激しい痛みや出血によるショック、感染症で死に至ることもある。また、HIV/エイズ感染の危険もある。後遺症も深刻であり、尿道の損傷、慢性の感染症、貧血、腎障害、月経困難症、失禁、傷跡(ケロイド)による難産など、女性の身体と人生に大きな影響を与える。

 1980年代からFGM廃絶に立ちあがったアフリカの人々の努力によって、国連機関、各国の国際協力機関でも、FGMは女性への暴力、健康破壊、人権侵害、女児への悪習であると認識されている。現在では多くの国でFGM禁止法が制定され、現地のNGOや女性グループによって廃絶を目指す活動が熱心に進められている。

 FGMなどの有害な慣習の廃絶はSDGs(持続可能な開発目標)ターゲットの1つだが、伝染病、気候変動、武力紛争などによりその達成は危うくなっている。特にコロナ・パンデミックの影響により廃絶活動が停滞し、少女たちがFGMを強制される危険が増していることは看過できない。

 日本では、1995年に北京で開催された世界女性会議でFGM廃絶への支援を訴えるアフリカの女性たちの声に呼応して、翌年1996年にNGO団体「FGM廃絶を支援する女たちの会」(Women’s Action Against FGM, Japan ― WAAF)が設立された。日本にはこの慣習が存在しないが、女性に対する暴力であるとの視点から連帯と支援の活動が続けられている。

 詳しくは以下のサイトをご覧ください。
 FGM廃絶を支援する女たちの会(Women’s Action Against FGM, Japan ― WAAF)