「with Elizabeth(エリザベスとともに)」はエリザベスさんにビザ(在留特別許可)を請願するための署名活動をスタート

政府の「入管法改正案」は廃案一択! 国会正門前デモに4000人以上が参加

入管法改定案が衆議院委員会で強行採決されて以来、ますます廃案の声が高まっています。
それまでの各団体の絶え間ない訴えやデモのアクションが、さらに大きな輪へと広がっています。
それほど深刻な法案という証です。

先日、5/7に杉並で行われたデモは雨にも関わらず3500人もの方々が駆け付け、廃案を訴えていました。

昨夜(5月12日)の国会前デモには次々と人々が集まり、4000人以上もの人のうねりとなりました。
私たちもプラカードを掲げて参加してきました。

いま、審議は参議院に移されました。
野党からは本来あるべき形の難民保護のための対案も提出されました。
戦後、1951年に制定された出入国管理令から、70年以上経つ今でも本質的に全く変わらない外国人を犯罪者として扱う入管行政を変えなければなりません。

エリザベスさんはこれまでも声をあげ続け、自らも弱い立場にありながらも、他の外国人も日本人をも励ましつづけてこられています。
今は法案の行方を不安の中で、日々、祈り続けています。
なぜ彼女は祈り続けなければならないのか。
ここまでの状況に追い込んでいる日本の行政を、法律を変えなければなりません。
外国人のためだけではなく、日本に暮らす全ての人のために、私たちの社会をよくするために。

昨夜の集会によせられたエリザベスさんからのメッセージです。

メッセージの全文です。

敬虔なキリスト教徒として私は今日のスピーチを聖書の引用から始めたいと思います。

あなたが住まう国のために祈りなさい
その国が栄えればあなたも幸せになるだろうから
あなたが住まう国の平和と
繁栄を祈りなさい
天にまします父とイエスの名において
私たちはこの国とその政府に感謝を捧げたいと思います

全能の神よ、総理大臣そして権威ある地位にあるすべての人々のために私は祈ります。
国会議員、裁判官、弁護士、警察官、知事、市長、
何らかの形で私たちの運命を変えうる人たちに祈りを捧げます。
さらにやる気に満ちた姿でこの国を導く代議士たちや教師、牧師、医者、看護師、介護に従事する皆さまそして私たちを色々と助けてくれるすべてのボランティアの方々のために祈りたいと思います
どうか彼らに神のご加護のあらんことを。

この度、衆議院を通過して参議院での審議に託された入管法について、
私たちのようにこの国で暮らす外国人、難民申請者たちそして正規に滞在する書類を持たない者たちは不安に思っています。
私たちは政府にどうか一度考え直してほしいと訴えたいと思います。

難民申請者が二回目の難民申請が認められなかった場合に強制的に送還されることになるのはあまりにアンフェアだと思います。
なぜなら申請者の中には本当に日本での保護を必要とする人がいるからです。

政府は外国人が犯罪を犯すからという理由ですべての外国人を犯罪者のカテゴリーに入れてしまっているようです。
内閣総理大臣ならびにこの法案を推進する方々に私たちを犯罪者扱いすることは間違っている、と伝えたいと思います。

外国人一人一人のケースについて調査する第三者機関をどうして設立しないのでしょう?
どうか強制送還の決定を急がないでもらいたいと思います。

一人一人の外国人には日本にやってきてからの記録が残っています。
20年30年と人生の半分近くにわたる長い時間を日本で過ごし一つの犯罪も犯していないような人たちが大勢います。
どうして政府はこうした善良な人たちに日本で平穏な暮らしを続けるための在留特別許可を出さないのでしょう?

岸田総理にはどうかこのことを考慮してもらいたいと思います。
今からでも遅くはありません。
総理の勇敢な決断を全ての人々と国際社会が称賛することになるでしょう。
この国で安全に暮らす全ての人たちのために思い切った決断をお願いしたいと思います。

岸田総理、政府の方々、そして与党の方々、野党の方々、どうか私たちを信じてください。

日本の皆さまに神のご加護があらんことを心よりお祈りいたします。
ありがとうございます。

   エリザベス

エリザベスさんのメッセージは「ポリタスTV」(YouTube)でもご覧になれます。
後半、2時間5分あたりからですが、集会全体をぜひご覧ください。