「with Elizabeth(エリザベスとともに)」はエリザベスさんにビザ(在留特別許可)を請願するための署名活動をスタート

3/7 記者発表の報告

 このサイトで前回お知らせしたように、3月7日に有楽町にて「エリザベスさんに在留特別許可を!」の記者発表を行いました。当日は新聞、テレビ、ネットニュースの各社9社に参加いただきました。

 まずはじめに今回の署名運動を立ち上げたwith Elizabethの柳沢から、エリザベスさんをNHKの番組を通じて知り、茨城県笠間市で支援グループを作ったこと、入管に収容されている人々の支援を続けてきた彼女に在留特別許可を与えてほしいと、今回のキャンペーンを始めた経緯が説明されました。

 次にエリザベスさんの法的状況について、長年エリザベスさんを支援してきた代理人の指宿昭一、駒井知会の弁護士お二人に詳細に語ってもらいました。彼女は当初短期滞在の在留資格で来日しましたが、それが切れてオーバーステイとなり、FGMを理由とした第1回目の難民申請は却下、現在2回目の難民申請中です。彼女には絶対にナイジェリアに帰れない理由があり、一つはFGMを逃れたためにFGM施術者から追われていること、二つ目はナイジェリアの先住民グループに対する政府の人権侵害に抗議しているため帰国すると命の危険にさらされることです。まずは難民として速やかに認められるべきだが、100歩譲っても、日本に定着して日本社会に貢献し、多くの人の命を救っており、外国人だけでなく自殺の危機にある日本人にまで懸命に声をかけているエリザベスさんは日本社会に必要だということをアピールしたい、私たちの社会が優しさを失わないためにもそれを形にして示す、それがこの署名活動であるとの訴えがありました。

 エリザベスさん本人からは、12年前の東日本大震災の時にちょうど牛久の入管に収容されていて、入管の職員はみな逃げたが、施設の鍵がかかっていたのでみなパニックになり、落ち着くよう声をかけて励ましたこと、名古屋入管のウイッシュマさんから来てほしいと電話があり、何度も面会の申請をしたのに許可が下りず、亡くなったあと葬儀に参列したことなどが語られました。もうすでに32年滞在しているのになぜビザが出ないのか、平和に暮らしたい、外国人でも日本人でも困っている人たちを助けたい、そういう活動をするためにも自由に動くことのできるビザがほしい、それがエリザベスさんの望みです。

 ちょうど当日入管法改悪法案が閣議決定されるというニュースが流れたこともあり、
記者からは多くの質問が寄せられました。

 当日の様子は翌日のしんぶん赤旗に掲載され、また海外メディアである香港のフェニックステレビでも、入管法改悪法案のニュースとともに報じられました。記者発表の後、テレビ朝日「報道ステーション」によるエリザベスさんの単独インタビューが行われ、後日放映される予定です。